小池隆太 教授
社会情報学科
Profile
教授 | 小池 隆太 (こいけ りゅうた) |
担当科目 | メディア文化論、視覚文化論、メディア表現論、メディア制作演習、博物館情報・メディア論、情報処理演習Ⅰ、専門ゼミ五、基礎ゼミ五、教養ゼミ |
最終学歴 | 大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得満期退学 修士(言語文化学) |
研究室のウェブサイト
小池隆太研究室のブログ:https://yone-koike.jugem.jp/
専門分野
記号学/記号論、物語論、マンガ/アニメ研究、サブカルチャー研究、メディア論、情報デザイン
研究テーマ
1)視覚文化/マンガ・アニメ/サブカルチャーの物語論
マンガやアニメ作品、写真・広告の分析を通じて、「物語」フレームの構造を研究しています。メディアにおいて「物語」として制作・受容・消費されている視覚文化について、記号学/物語構造論/ナラトロジーの理論体系に基づいて「語り」のあり方を分析し、現代のメディア情況における新しい物語論の精緻化に取り組んでいます。
2)メディアとイメージの記号論
フランスの作家/批評家であるロラン・バルトのテクスト論/写真論/イメージ論を新たにメディアの理論として読み直すことで、記号学/記号論のアップデートを試みています。
主な論文・著書
【著書】
- 『マンガ探求13講』(小山昌宏・玉川博章・小池隆太編、水声社、2022年、共編著)
- 『メディア・コンテンツ・スタディーズ 分析・考察・創造のための方法論』(岡本健・田島悠来編、ナカニシヤ出版、2020年、共著・分担執筆)
- 『アニメ研究入門[応用編] アニメを究める11のコツ』(小山昌宏・須川亜紀子編、現代書館、2018年、共著・分担執筆)
- 『越境する文化・コンテンツ・想像力 トランスナショナル化するポピュラー・カルチャー』(高馬京子・松本健太郎編、ナカニシヤ出版、2018年、共著・分担執筆)
- 『ポケモンGOからの問い:拡張される世界のリアリティ』(神田孝治・遠藤英樹・松本健太郎編、新曜社、2018年、共著・分担執筆)
- 『美少女の記号論:アンリアルな存在のリアリティ(新記号論叢書セミオトポス12)』(日本記号学会編、新曜社、2017年、共著・分担執筆)
- 『マンガ研究13講』(小山昌宏・玉川博章・小池隆太編、水声社、2016年、共編著)
- 『ゲーム化する世界 コンピュータゲームの記号論(新記号論叢書セミオトポス8)』(日本記号学会編、新曜社、2013年、共著・分担執筆)
- 『写真空間2 特集・写真の最前線』(青弓社編集部編、青弓社、2008年、共著・分担執筆)
- 『写真、その語りにくさを超えて(新記号論叢書セミオトポス5)』(日本記号学会編、慶応義塾大学出版会、2008年、編著)
【論文】
- 「羽海野チカ『ハチミツとクローバー』におけるコマ間内語」(『山形県立米沢女子短期大学紀要』第56号、2020年)
- 「マンガにおける「語り」の生成について -つげ義春『ねじ式』における物語論的フレーム」(『山形県立米沢女子短期大学紀要』第55号、2019年)
- 「宮崎駿『魔女の宅急便』の物語構造における「飛行」の意味について」(『山形県立米沢女子短期大学紀要』第53号、2017年)
- 「宮崎駿『ルパン三世 カリオストロの城』の物語構造とキャラクターの移動/運動の関係について」(『山形県立米沢女子短期大学紀要』第52号、2016年)
- 「宮崎駿における「飛行」の表現について」(『サブカル・ポップマガジン まぐま ―宮崎駿の臨界点』vol.19、2014年)
- 「広告ポスターの記号学的分析について――ロラン・バルトにおける言語と映像の関係」(『美術フォーラム21』第27号、2013年)
- 「士郎正宗作品における「女性」」(『マンガ研究』vol.6、2004年)
- 「ロラン・バルトにおける他者としての日本 −『記号の帝国』をめぐって−」(『言語文化学』vol.9、2000年)
- 「Roland Barthes, L'Empire des signes におけるエクリチュールと写真の問題について」(『関西フランス語フランス文学』第6号、2000年
すべての研究業績とその詳細については researchmap をご覧ください
所属学会
日本記号学会、日本映像学会、日本マンガ学会、日本アニメーション学会、Asia Pacific Advanced Network
社会活動
- 山形県立米沢女子短期大学公開講座「現代文化と広告」(2023年)、「「マンガ」を「研究」する」(2020年)、「現代の写真表現と理論」(2019年)、「アニメーションの物語構造」(2018年)、他
- 山形県立天童高等学校出前講義「マンガとアニメの物語構造論」(2024年)
- イベント「Zakkaの森」公開講座「バスケットボールマンガの物語構造論」(2023年)
- 山形県立長井高等学校出前講義「メディア文化としてのマンガ・アニメ」(2021年)
- お茶のみしゃかい学読書会「マンガの物語論」(於・田澤寺(米沢市)、2021年)
- 鹿児島大学法文学部公開ワークショップ「アニメの声、アニメと声」(2018年)
- 明治大学情報コミュニケーション学部総合講座「アニメーションのインターテクスチュアリティ」(2017~21年)
- 山形県高等学校教育研究会図書館部会置賜支部図書館担当職員研修会「視覚文化研究の現在」(2017年)
- 大学基準協会分科会委員(2017年度)
- 山形県立長井高等学校課題研究型授業「メディア文化におけるマンガ・アニメ・ゲームへの研究アプローチ」(2016年)
- 米沢上杉ロータリークラブ例会ゲスト卓話「マンガ文化と若者」(2014年)
- 米沢ロータリークラブ例会ゲスト卓話「サブカルチャー論」(2013年)
- 置賜社会教育振興委員会委員(2013~2015年)
- 山形県立寒河江高等学校・メイフラワーカレッジ講義「現代文化論 ―バスケマンガにおける「物語」のかたち」(2012年)
- 米沢市生涯学習振興委員会委員(2011~2015年)
- 米沢市技能功労者表彰に係る選考委員会委員(2010~2015年)
- 米沢鷹山大学運営委員会委員(2009~2022年)
趣味・関心領域
写真/マンガ/アニメーション/ゲーム/イラストレーションと、研究の領域がいわゆる趣味の領域をほぼ包含しているのですが、純然たる趣味としては自転車(ロードバイク)を挙げられます。昔はレースにも参戦していました。
楽器はギター/ベース/ドラムス、DTMとVOCALOIDもやっていますが、近年は専ら聴く専です。ジャンルはロックからクラシックまで幅広く。
受験生へのメッセージ
視覚文化において、表現活動は研究に裏付けられることで豊かさを増し、研究活動は表現と向き合い、読み解くことで説得力を増すものです。表現と研究の両輪から文化の担い手としての成長を目指してみませんか。