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山田彩起子 准教授

日本史学科

Profile

准教授  山田 彩起子 (やまだ あきこ)
担当科目  日本史概説2、日本史講読2、日本史演習2、日本史特殊研究2、古文書学2、教養ゼミ、女性史1
最終学歴  慶應義塾大学文学部史学科日本史学専攻卒業
 慶應義塾大学大学院修士課程文学研究科史学専攻修了
 明治大学大学院博士課程文学研究科史学専攻修了
 博士(史学)
 

専門分野

日本中世女性史


研究テーマ

 平安時代~鎌倉時代の后・女院・女房といった、天皇の周縁の女性たちの政治的・文化的役割や位置づけについて研究しています。この研究を行う上では、男性貴族がリアルタイムで書いた漢文体の日記や、女房たちの仮名日記が重要な手がかりとなります。これらの史料特に前者には儀式や政務に関する記述が多く、一見堅苦しそうに見えますが、なにしろ日記ですから、時には記主個人の感情や人々のドラマなどを垣間見ることができます。


主な論文・著書

【著書】
『中世前期女性院宮の研究』 思文閣出版 2010年

【論文】
(1)「白河・鳥羽院政期における村上源氏の『家』を巡る考察ー『俊房流』・
『顕房流』の形成ー」『古代文化』 53―1、2001年

(2)「白河・鳥羽院政期における村上源氏の家記・家説継承」
『古代文化』 54―1、2002年

(3)「天皇准母内親王に関する一考察ーその由来と下限を巡ってー」
『日本史研究』491、2003年

(4)「鎌倉期における後宮の変容とその背景」『文学研究論集』22、2005年

(5)「平安中・後期における院宮年始賀礼の変遷」『日本歴史』688、2005年

(6)「四条宮藤原寛子の摂関家における位置―『中外抄』・『富家語』の言談を
糸口として―」『駿台史学』126、2005年

(7)「四条宮以降の摂関家女性院宮を巡る考察―皇嘉門院を事例として―」『文化
継承学論集』2、2006年

(8)「天皇准母内親王の王家における役割」『文化継承学論集』3、2007年

(9)「平安時代の後宮制度―后妃・女官の制度と変遷―」日向一雅編『平安文学と
隣接諸学4 王朝文学と官職・位階―』竹林舎、2008年

(10)「平安中期以降の尚侍をめぐる考察」『古代文化』64ー2、2012年

(11)「王家における后妃故実の蓄積とその意義―九条任子入内・立后関連記事を糸口
として―」小原仁編『『玉葉』を読む―九条兼実とその時代―』勉誠出版、2013年

(12)「入内・入宮儀礼に関する一考察」上杉和彦監修・高橋秀樹編『生活と文化の
歴史学4 婚姻と教育』竹林舎、2014年

(13)「平安時代中期における后の女房の存在形態について―職掌・序列などを
中心に―」『古代文化』67―3、2015年

(14)「中世前期の女性院宮の女房をめぐる考察―出自・官職にみる特徴と
その意義―」小原仁編『変革期の社会と九条兼実―『玉葉』をひらくー』勉誠出版、2018年

(15)「女院の家政に関するー考察ー八条院領感多荘所職補任問題を糸口としてー」『米沢史学』37、2021年

(16)「中世前期における女院と后の位置づけの変遷」『米沢史学』39、2023年

所属学会

歴史学研究会、日本史研究会、日本歴史学会、古代学協会、米沢史学会

社会活動

2008年10月4日 明治大学リバティアカデミー・明治大学古代学研究所共催「東アジアから見る古代学の今と未来―ヤマト王権・飛鳥から『源氏物語』の世界まで―」(於明治大学)において「平安中期における后の女官の序列形成について」を講演。

2022年9月 「平安時代~鎌倉時代の后と女院」(山形県立米沢女子短期大学公開講座)
第1回 平安時代の后の光と影―一条朝の定子・彰子を例として―(9月9日)
第2回 女院―准上皇としての地位―(9月16日)
第3回 幻の中世女帝―八条院暲子内親王の生涯―(9月30日)

2023年7月(~現在) 公益財団法人米沢上杉文化振興財団伝国の杜運営協議会委員

趣味・関心領域

寺社巡り・天体観測

受験生へのメッセージ

歴史上の興味ある事柄や人物について、とことん調べて解明していきましょう。